HOME > 64列CTと1.5テスラMRI
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- ①赤い「かたまり」が心臓。冠動脈はこのように心臓にからみついています。
- ②心臓を画像から削除して冠動脈だけを見ることもできます。
- ③3D映像なので下から見ることができます。
※画像の一部を加工しています。
しかも、糖尿病は神経障害を伴うため、「冠動脈の危険信号」である胸の痛みが出ないことがあるのです。
だから当院では、「糖尿病というだけで冠動脈CT検査は大げさ」とは考えません。
冠動脈の病気のリスクが高まる年齢は、男性は40歳、女性は閉経後といわれています。
64列マルチスライスCT検査の特長は、患者さんの負担が少ないのに、「心臓カテーテル検査(心カテ)」に近い鮮明な画像が得られる点です。
冠動脈など血管の検査で最も確実なのは心カテです。ですが、カテーテルという細い管を血管内に挿入するため、体への負担は少なからずあります。
一方でCT検査は、ドーナツ型の機器の中に体を入れるだけ。心カテの適用外のお年寄りでも検査ができます。
CTや心臓カテーテル検査ではX線を使いますが、MRIは磁場で画像をつくるので放射線の被ばくの心配がありません。
当院では、患者さんの症状に応じて、それぞれの機器のメリット、デメリットを勘案し、最適な検査方法を採用しています。
参考文献:「糖尿病最新の治療〜冠動脈疾患、糖尿病性」(南江堂)、「いい病院2008」(朝日新聞出版)