形成外科

横山医師、皮膚腫瘍外科指導専門医を取得

診療について

【担当医師】 横山 統一郎
  ■皮膚腫瘍外科指導専門医(日本形成外科学会)
■専門医(日本形成外科学会) ■認定産業医(日本医師会)
■会員(日本癌学会、日本フットケア学会、日本頭蓋顎顔面外科学会)
横山統一郎

その1
モットー

私のモットーは次の2つです

1:救急病院で培ってきた再建技術で「体の形の悩み」を治療します

2:その技術を活用して、美しさと若さを取り戻すお手伝いをいたします

 
日常の支障を取り除く治療
事故後・術後の傷あと 再建します
顔面骨骨折、顔面軟部組織損傷
形成外科|顔面の再建
顔面骨骨折のレントゲン。左目の下の骨が折れています

事故で頬や鼻など顔面を骨折した場合の治療法について説明します。

顔面骨は顔の土台となるところです。
機能的にはもちろん整容的(見た目)にも重要な部位であることから、全体のバランスを考えて、より慎重に治療いたします。

腫れが収まり問題点が明らかになってからでも、ほとんどの場合治療可能です。

顔面の損傷では、皮膚や舌、口の中の粘膜などの「顔面軟部組織」も治療対象となります。
医師と患者様がじっくり相談した上で手術に臨みます。

 
乳房と顔面の再建
その2

その傷あと、残したままでいいいのですか?

事故や手術できた傷あとでお悩みではありませんか?
命に別状がなく、無事に治ってはいる。
しかし傷が残り、温泉やプールに 入るときに人目が気になる。
その傷あとを目立たなくするのが、私たちの仕事です。
「もうだいぶ前にできたものだし」とあきらめないでください。

時間が経ってからでも遅くはありません。
傷を気にしない生活を取り戻すことができます。

*乳房再建は乳腺外科医と連携 喪失感のない生活を
当院には乳がん手術や化学療法などを行う乳腺外科医が在籍しています。
横山は、乳癌の手術後に、乳房再建の治療を担当します。

女性が乳房を失うことは、精神的苦痛を伴います。
乳房を残す手術をしたり、乳房を取り戻す手術を行うのは、そうした喪失感を生じさせないようにするためです。

乳がんの手術と乳房再建という2つの医療分野のスペシャリストが、1つの医療施設内で連携して治療するのが当院の特長です。

乳房再建には3つの方法があります
乳房を部分切除した場合
体の他の部分から組織を移植します。「組織の充填(じゅうてん)」といいます。
乳房を大きく切除した場合
人工乳房(シリコンバッグ)を挿入します。インプラント法といいます。
皮膚浸潤したがんを取り除いた場合
皮弁術という手術を行います。きれいに欠損部を埋めるために、傷に切れ込みをいれて、皮膚と皮下組織を剥離しパズルのように組み合わせる方法です。
形成外科|再建
左の写真は顔面の傷あと、中央の写真は胸の手術のあとです。
形成外科の治療ではこうした傷を目立たなくします
 
その3

形成外科は板金塗装? 外装屋?

形成外科には担当臓器(「この病気にはこの科」というもの)がないのが特徴です。
体のあらゆる場所の形や色を治療します。
瀕死の重体に陥った患者様に対して、病院の最優先課題は命を救うことです。
しかしその病院に形成外科がない場合、「形や色」の問題でも、既存の診察科でなんとかしてしまうことが多いのです。
さびがあっても車は動きます。家の外壁のペンキがはげても雨露はしのげます。
しかしいずれ支障が出てきます。快適さもありません。
板金塗装や外装屋さんが重要なように、人が人らしく生きるために、形成外科の治療は必要なのです。

より目立たなくする治療
傷あと、引きつれ、ケロイド
ピアスケロイド
ピアスケロイド

傷あとは形成外科的縫合法で

皮下にある真皮層という強い組織に糸を掛けて縫合し、皮膚を寄せておきます。そして、 皮膚の緊張が無い状態にして、できるだけ細い糸で皮膚を縫合することで、目立たない細い傷あとにする方法です。

引きつれって?

切れた傷がくっつく際に周辺の皮膚を引っ張ることから、形が崩れることがあります。それが引きつれです。患者様自身の違う部位の皮膚を移植する植皮や皮弁術という方法を用います。

ケロイド
やけどなどの外傷後に、傷のできた場所を修復しようとできた組織が過剰に生まれ、ミミズバレ状の傷あとが長期にわたり残存する状態のことをいいます。 赤く盛り上がり、かゆみや痛みが出ます。
治療は、薬剤の投与やテープやサポーターによる圧迫をします。原因となる異物や瘢痕拘縮などを取り除く形成術などもあります。

その4
ピアスケロイドってご存知ですか?

ピアスを付けた部分が赤く腫れ、その腫れが徐々に大きくなっていく場合があります。

傷あとが盛り上がりやすいケロイド体質の方は注意が必要です。
治療はケロイドが小さいうちは薬剤やテープで治療します。
ある程度大きくなると手術が必要になります。
再発する場合がありますので、手術前後の内服・圧迫の両方が必要になります。

 
それ、皮膚がんかもしれません
腫瘍、ほくろ、赤あざ、茶あざ、青あざ、先天性の母斑、良性の皮下腫瘤、加齢性変化
腫瘍、良性の皮下腫瘤
写真の鼻の頭の黒い部分は、ほくろではなく、腫瘍です
ほくろの除去
唇の輪郭線のほくろの除去は、見た目に大きな影響を及ぼします

ただのいぼ、ほくろと思っていたものが、実は皮膚がんだったということもあります。

「最近変なほくろができたな」と思ったら、形成外科にかかることをおすすめします。

腫瘍ではないほくろの除去でも、非常に精密な縫合が不可欠です。
たとえば唇のまわりのほくろを除去する場合、手術後に唇の輪郭線に違和感を残さないようにするには、0.1mmレベルの技術が必要になります。

小さいものは日帰りの外来手術で。
部位によっては抜糸なしの処置も可能です。

 
巻き爪、陥入爪
巻き爪
ワイヤー矯正による巻き爪の治療です

巻き爪は軽度の場合、ガーター法やコットンパッキング法という治療法があります。
いずれもフィルムやコットンを爪と皮膚の間にはさみ、爪が皮膚に食い込むことを抑制します。

重度の場合は、爪に形状記憶合金のワイヤーを通して爪の形を整えるワイヤー矯正があります。
手術なしで治療します。
ただ、ワイヤー矯正は保険の適用外になります。

また、糖尿病や動脈硬化、静脈瘤による下腿潰瘍や皮膚のトラブルも治療します。

 
「命にかかわらない」からこそ
生まれつきの体の形の異常
体表・先天異常

  早めの治療で手術回避も

立ち耳や埋没耳などによる変形は、乳児期に矯正することによって手術を避けられるものもあります。
お気軽にご相談ください。

顔面や体表の先天異常のほか、唇裂、口蓋裂、小耳症、立ち耳、埋没耳、先天性眼瞼下垂(がんけんかすい)症、陥没乳頭なども治療の対象になります。

 
褥瘡、難治性潰瘍、外傷性皮膚軟部組織欠損

褥瘡(じょくそう)とは床ずれのことです。寝たきり状態が長く続くと、敷布団と接触する場所が血行不良になって組織が壊死してしまいます。

手術適用になりにくい高齢者の褥瘡に対しても、各種治療法の組み合わせで対応します。

また、以前では難治であった潰瘍も、最新技術の導入により、体への負担が少ない治療が可能になりました。

美しさと若さのための治療
もう一度あの広い視野を取り戻せます
眼瞼下垂(がんけんかすい)
眼瞼下垂

瞼(まぶた)が垂れ下がり、見えにくくなる状態です。
症状としては、
左右の目の開きが異なる
眉毛を上げて目を開ける
顎をあげて物を見る
視野が狭くなる
見えにくいことから起こる肩こり
などがあります。

額の筋肉(前頭筋)を使って眉毛を上げたり、顔を傾けたりして視野を確保しているために見逃されている方が多くいます。
治療をし、まぶたをあげることで、くっきりとした目元、はっきりとした視野になります。

保険診療です。

 
医療用レーザーを導入 医師または看護師が施術します

形成外科専門医 横山統一郎 専門は耳介再建。褥瘡、熱湯治療も 横山 統一郎
1990年 北海道大学医学部卒業
美唄労災病院 形成外科 副医事
1994年 市立札幌病院 形成外科 医員
1995年 北海道大学大学院医学研究科外科系専攻卒業
博士号取得
1996年 北海道大学医学部付属病院 形成外科 医員
1998年 日本形成外科学会 認定専門医 取得
北見赤十字病院 形成外科 部長
1999年 日本医師会 認定産業医 取得
2001年 北海道大学医学部付属病院 形成外科 医員
2002年 医療法人 渓仁会 手稲渓仁会病院 形成外科 主任医長
2010年 医療法人大地 真駒内外来プラザ 形成外科部長(現職)
大学在籍時には再建チームに所属し、専門分野は耳介再建でした。
美唄から褥瘡、熱傷治療に従事しています。
 
おまけ

日夜、技術の向上に励んでいます

 

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