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診療案内

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人工透析

Dialysis

合併症には最大17項目の検査

透析患者様はさまざまな合併症に悩まされます。
当院では合併症が疑われた場合、必要に応じて最大17項目の検査を行なうことができます。

透析患者様が起しやすい合併症
1 脳血管障害
2 心不全、高血圧症
3 動脈硬化 狭心症
閉塞性動脈硬化症(特に足の血管)
シャントトラブル
4 骨・カルシウム代謝異常 二次性副甲状腺機能亢進症
腎性骨異栄養症
5 貧血
6 透析アミロイドーシス、末梢神経障害
7 そのほか、感染症、がん

当院の検査の3つの特徴

  1. 17項目を用意
  2. 内視鏡やCTも可能
  3. 体液量測定で基準体重の管理をしっかり

透析膜(ダイアライザー)の選択や透析時間といった透析条件は、患者様ひとりひとりに合わせて設定します。
同じ患者様でも症状の変化によって透析条件は変わります。
検査は、最適の透析条件を設定するためにも必要です。

検査項目
1 内視鏡(カメラ)
2 大腸
3 エコー(超音波) 腹部
4 心臓
5 頚動脈
6 甲状腺
7 CT 腹部
8 胸部
9 心電図
10 ホルター心電図
11 X線撮影 関節(頚椎、腰椎、頭、両肩、両手)
12 胸部
13 脈波図
14 体液量
15 便潜血
16 骨塩定量
17 血液

適切な基準体重の設定が重要

透析医療では、患者様ひとりひとりの基準体重(ドライウェイト)を定め、その体重になるまで、透析装置で体内の水分を除去します。
この基準体重を適切に定めなければ、水分を除去しすぎたり除去が足りなかったりします。

  • 基準体重が低すぎると・・・低血圧、足のつり、高度な疲労感を起こす可能性があります。
  • 基準体重が高すぎると・・・高血圧、むくみ、肺うっ血、心不全を起こす可能性があります。

そこで当院では必要に応じて、(1)胸部X線撮影 (2)心臓超音波 (3)体液量を測定し、総合的な検査結果から基準体重を決定しています。

充実の59基

当院の透析装置は、当院に10基、外来プラザに49基、計59基あります。札幌市南区で最多級です。

安心と安全を支える他部門

血管センター:心臓血管外科医による、シャントトラブル専門の部門です。
当院の透析患者様だけでなく、全道の患者様に対して24時間365日緊急対応しています。
他科の医師との連携を強化していますので、緊急時でもご安心ください。
シャントトラブル対応病院として
朝日新聞に掲載されました(PDF)
循環器内科:心臓、血管の病気に対応します。
患者様に実施した心臓超音波やホルター心電図などで心臓の病気が疑われた場合、心臓カテーテル検査を行ないます。
カテーテルによる治療(※)も、循環器内科医が行ないます。
※心臓カテーテル検査とカテーテルによる治療カテーテルとは、直径2ミリ程度の細長い管のことです。
これを腕や足の付け根の血管に入れて、心臓まで到達させ、血圧を測ったり、造影剤(レントゲンフィルムに写る薬剤 )を流し込んだりして、病気の種類・重症度を診断します。血管の詰まりが分かった場合、カテーテルで「風船」や「金属の網」を挿入し、血管を広げる治療を行ないます。
腎臓内科、泌尿器科:いずれも「腎臓を診る」部門です。
透析回避や透析導入時期を少しでも遅らせるための治療を行ないます。腎がんの治療も可能です。
外科:がんの治療を並行して行なえます。
がんを併発している透析患者様の治療は困難を極めますが、当院は4人の外科医がおり、手術、抗がん剤療法、ホルモン療法などを、透析と並行して行ないます。

看護師は患者様の心も診る

患者様は透析導入を決定したときから、多くの不安を抱えます。治療も長期化するため、患者様と医療スタッフとの関係は、濃密で複雑になります。
透析患者様の場合、ちょっとした体調の変化の見落としでも、重大な病気につながる可能性があります。安全な医療の提供はもちろん、患者様が話しやすい雰囲気をつくることは、看護師の重要な仕事です。

【穿刺の痛みについて】
「満足度調査」で最低の値となったのが「穿刺」でした。看護部では従来から技術の向上に努めていますが、どうしても痛みを与えてしまうことがあります。
痛みを和らげるだけなら、同じ場所に針を刺し続けると、痛みが鈍化することがあります。
しかし同じ場所に針を刺し続けると、血管に瘤ができて血液の流れがよどみ、血管が詰まったり狭まったりします。
いわゆる「シャント寿命」が短くなる可能性があります。
そのため当院では、穿刺位置を毎回変えながら、なおかつ、痛みを和らげるよう努めています。長期的な視野に立てば、その方が患者様のためになると考えるからです。

機器の専門家、臨床工学技士

透析装置などの機器類はコンピューター制御です。ダイアライザーや透析液も多様化しています。
最新の技術・知識を吸収し、保守・点検・整備に万全の態勢を整えています。

医療以外の支援

住居
高齢でひとり暮らしを余儀なくされる透析患者様が、安心して暮らせる場所を探すことは、札幌ですら困難な状況です。
そこでファミリードクターズホームは、透析患者様が入居できる高齢者向けの住宅を開設しています。